【時効になったノンフィクション 】C
この子はまだ結婚していません。
そう、まだこのノンフィクションは続いているのです。
まだ、この子の中で、事件は解決していないのです。
だれも、この子を救えなかった。私も、ただ見守るだげで、何もできなかった。
結局、この子を救うのはこの子自身でしかないのです。
この話には、いくつもの教訓が含まれています。あなたはそのうちのいくつを感じとってくれたでしょうか。
この子(もう「この人」という歳になっていますが)の場合、暴行された訳ではありません。ですから、ここまで思いつめるほどの事ではないと思う人もいるかもしれません。しかし、当人にとってはそう単純に割り切れるようなことではないのです。
女の子が、その心や身体に傷を負ったとき、それがどれほど長い間影響を及ぼし続けるか、それはその当人でなければ決してわかることはできないかもしれません。しかし、女の子にはこれをひとつのきっかけにして、考えてほしいものです。そして、自分の心や身体を大切にしてほしいものです。
それから、不用意な一言がいかに相手を傷つけるかか。これは私を含めて多くの人が考えるべきテーマです。心の傷は、目に見えないだけに、人を深く傷つけることがあります。そして、傷をつけた側はそれに気がつかないことが多いのです。
相手のことを本当に心配して言ったその一言が、相手を深く傷つけているとしたら、これはもう悲劇としか言えません。それも、慎重に言葉を選べば避けられたかもしれない悲劇なのです。