【残酷な優しさ】

「会うつもりなんかないのに、なんで「また会おうね」なんて言うのよ」って俺のところで泣いていた女の子がいる。

「かかってくるはずがない」と自分自身わかっているのに、電話を待ち続けている女の子がいる。

いつまでも最後のデートの思い出にすがって生きている女の子がいる。

振り向いてくれないので、あきらめようとすると優しくされ、「真綿で首を絞めるような」彼の態度にボロボロになっている女の子がいる。

みんな残酷な優しさの犠牲者たちだ。

ひとつの恋が終わって、別れようとするとき、つい相手がかわいそうになって優しくしてしまう。

自分を想ってくれている、その気持ちが伝わってきて、突き放すことができずに優しくしてしまう。

やっている当人達は、相手を傷つけたくなくてそうしているのだが、それがいっそう相手を深く傷つけてしまう……。

本当は、そうじゃないんだ。


続く

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