【えりちゃん その1】
(先生大好き! ケーススタディ)   1. 2. 3. 4. 5.

こんにちわ。
中学校3年生のえりと言います。

突然ですが相談があります。
あたしには好きな人がいます。
それは学校の先生で、今年来たばっかりの臨時採用の先生です。
そのK先生は、23歳であたしと8歳の年の差があります。
でもそんな事は関係ないと思っています。


……というのが最初のメール。
このえりちゃんと俺とのメールを、本人の了解のもとにほとんどそのまま紹介する。



改めて自己紹介をします。
中3(15サイ)のえり(女)と申します。

あたしは最近悩みっぱなしです。
前のメールで言ったように中学校の先生を好きになったからです。
その先生は23歳で未婚の人で彼女がいるかどうかは聞いてもごまかされる(50人いるとか・・・)のでわかりません。
好きになった事は全然後悔していないし、8歳の年の差も関係ないと思っています。
ただ、「先生と生徒の関係」について心のどこかでひっかかっています。
あたしの意思の中では「好き」って言うのが一番強い状況だとおもっていますが、
「好き」が強すぎて、自分でも結果的にはどうなってほしいのか、わからなくて悩んでます。
「付き合いたい」と言う気持ちと「好きな気持ちのままでいたい」という気持ちが時々ごっちゃになって自分の気持ちがわからなくなってしまう時があります。
というか恋愛と言う物自体がわからない時があります。(今もそんな感じ)

修学旅行で、K先生とはバスの席とか近くなる時があって恋愛の話題になって話してたんですけど、
「好きだから一緒にいる」、「一緒にいるから好きになる」と言う話題で話してました。
K先生は最初は「好きだから一緒にいるって思ってたけど、
ある時から一緒にいるから好きになるって考えに変わった」って話してれて、
あたしは「好きだから一緒にいる」と思ってたんですけどそういう考えもあるんだなっと思って先生はいろんな考え方を持ってるんだなと思いました。
相談するにはいいと思うんですが好きな相手に恋愛の相談はできないし。

あと、半年で先生と離れてしまうのですが出来れば「先生と生徒」と言う関係のまま離れたくは無いです。
でも、あたしは卒業するし、先生は臨時採用なので転勤してしまうし・・・で、卒業式前後に告白しようと考えています。
結果がどうとかじゃなくて、このままの状況で離れてしまいたくは無いからです。
一歩でも前に進めたら・・・。
そう思っています。
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そして、翌日にはこんなメールが来た。


昨日一晩考えて、結果が生み出せなかったんですけど「一緒にいたい」って思うようになったんです。
一晩考えただけなんで曖昧かもしれませんがあたし的には一歩進んだと思います。
でも、まだはっきりと「こうなりたい!!」と言うのが無くて・・・。
時々、K先生に対する想いが小さいのかなと思う時があります。
大きさじゃないのにと心のどこかで思ってるのに聞こえてこないんですよね。
その事を考えると夜も眠れなくて・・・。

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それに対する俺の答えは……


Keiです。

メールをあらためてゆっくり読ませてもらいました。

K先生とのこと。
まず、「好きだ」という気持ちを封じ込める必要がないというのは当然のことだよね。
あとはそれをどう表現するかということになる。
どれくらい好きかということは、案外自分ではわからないもので、自分がどれくらいK先生のことを好きかなんていうことはそんなに突き詰めて考えなくてもいい。ただ「好き」という気持ちを自分で素直に受け止めていればいいと思う。

先生は23歳。ということは、まだ先生になったばかりということだよね。
だから、先生自身も生徒から好きだと思われるという経験はそんなにないと思う。
先生はえりちゃんが先生のことを好きだということは、たぶん気がついている。少なくとも「好きなんじゃないかな」と思う程度にはわかっている。
それについてどう対応していいかわからないから、えりちゃんの質問をごまかすのだろう。

K先生の、「好きだから一緒にいるって思ってたけど、ある時から一緒にいるから好きになるって考えに変わった」っていう言葉は経験者の言葉だね。
だから、先生にはそう思う相手がいたか、あるいは今そういう相手がいるのかもしれない。

もしも、先生に今、好きな相手がいたとしたら、えりちゃんはどうする?
俺はあきらめる必要はないと思うんだけど。
独身者の恋愛は先着順じゃないんだから、今、相手に好きな人がいたとしても割り込んでいっていい。
えりちゃんが一晩考えて、「一緒にいたい」って思うようになったのなら、その気持ちを大切にした方がいい。
……俺はそう思う。
先生につきあっている相手がいるかもしれないっていうのはえりちゃんにとってはショックかもしれないけれど、23歳で、何か人を好きにさせるようなものを持っている男だったら、それまでに何度かの恋愛経験があるのが当然だよ。
そういう先生が、今まで誰ともつきあっていなかったっていう方が不自然だろう?
だから、その事であきらめる必要なんてないんだ。
K先生とえりちゃんがお互いにふさわしい相手なら、8歳くらいの歳の差は全く問題にならない。

それから、先生が好きなタイプを明かしてくれないっていうことだけど、自分にぴったり合った相手っていうのはある日突然わかるものなんだよ。
それまでなんでもなかった友達が実はそういう人だったって気がつくこともあるし、突然目の前に現れた人が自分とぴったりの人だったりする。
そういう人はいつ現れるかわからないし、本当に合っているかどうかっていうのはその時にならなければわからない。
ある時突然「この人は自分にぴったりの人なんだ」ってわかるんだよ。
たぶん、先生はこのことがわかっているんだろう。だから、好きなタイプといわれてもはっきりと返事ができないんだろう。
……もちろん、はっきりとした答えを出さずに、答えをあいまいにしておこうという気持ちもあるんだろうけど。

それより、いちばんの問題はK先生とえりちゃんが「先生と生徒」という関係だということ。
K先生がえりちゃんのことを好きになったとしても、この「先生と生徒」という関係がものすごく大きな問題となって先生にのしかかる。
このことは、俺のページを読んでもらっているようだから、わかるよね。
特に、新人の先生にとっては他の先生たちの目も気になるだろうし、生徒から「好きだ」と告白されることにも慎重になるだろう。
だから、できればえりちゃんは卒業までは先生の「ファン」として先生に接すればいいと思う。
そうすれば、先生もあまり周りの目を気にせずにえりちゃんに接することができるだろうし、その間にえりちゃんに対する気持ちがはっきりしてくるかもしれない。
卒業する直前か、卒業後に告白すれば、先生はえりちゃんが生徒だということを必要以上に意識せずに、自分の気持ちをそのままえりちゃんに伝えられるだろう。
その結果がどうなるかはこれからのえりちゃん次第。
素直な気持ちで先生に接してみて、先生がえりちゃんのそういう姿をどう思うか。それ次第だね。
押しすぎてもいけないし、引きすぎてもいけない。
恋愛って、そのバランスが難しいんだよ。
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Kei
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俺はこの時点で、K先生はえりちゃんの気持ちに気がついていると思っていた。
だから、質問をはぐらかす。きちんと答えない。
先生自身がえりちゃんの気持ちをどう扱っていいかわからなかったのだろう。
無責任に期待を持たせたり、冷たく突き放したりしないという先生の態度に俺は好感を持った。

(つづく)


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