【まりちゃんのかたおもい その後】A
松原さんはまりちゃんを受け入れてくれない。
だけどまりちゃんは諦めきれない。………それはそれで仕方がない。
まりちゃんが諦めるか、いつか松原さんがまりちゃんを受け入れるか。その決着がどっちになるにしろ、いつかは結論が出るだろう。それはそれで良いのだけど、その思いを引きずったまま他の男とつきあうのは良くない。
それはそれで割り切ってつきあえる子もいるのだろうが、まりちゃんはそうではない。
まりちゃんは松原さんの代償として今の彼とつきあっているにすぎない。
そして、彼のことを(間接的に)聞く限りでは、まりちゃんにとって良い相手とは言えないようだ。
「漂流者」にも書いたが、まりちゃんの心は漂流してしまっているようだ。
いちど、自分というものを見つめ直して欲しいのだが、とりあえずの暖かさにしがみついてしまったまりちゃんにそれができるだろうか。
「まりちゃんは変わってしまった」って友達が言っていた。
まりちゃんのようなタイプは、どこかで自分を支えてくれる相手を待っている。代表としてサークルの中心になっているときは頼もしく見えるのかもしれないが、どこかで壁に突き当たったとき、男の腕の中に包み込まれたいと思うのはまりちゃんだけではないだろう。
そこに都合良く男が現れたら、とりあえずしがみついてしまう。そんな心の隙をつかれることはあるものだ。そして、その暖かさを知ってしまうと、いろいろな苦労があっても、なかなか離れられなくなってしまう。
友達を通じてメッセージは伝えたが、今のところ俺はそれ以上動くつもりはない。
どんなつきあい方をしようと、それは本人たちの問題。本人から相談されてもいないのにメッセージを伝えるっていうだけでもよけいなお節介。
あとは本人がどうするか。
俺のところに話に来てくれれば良いんだけど………って思ってはいるんだけどね。