【死を望む女の子】A
先生へ
こんにちは。今年は年賀状も出さなくてすみませんでした。先生もきっと大忙しだったのではないかとおもいます。受験シーズンもそろそろ終わりますね。笑ったひと、泣いたひと、それぞれいろんな思いで春を迎えるんですね。
私もひと事とは思えないものがあって、喜んだり残念に思ったりしています。まだどこもうかっていない友達が何人かいて、ちょっと心配なところです。
それはさておき。お話ししたいことがたくさんありすぎて、何から書いていいかわからないほどです。でも、今一番話したいことは現在のことなので、それまでのことは本当にごく簡単にお話しすることにしますね。
大学に入って、先生と山にドライブに行きましたよね。あれは6月22日でした。その後、26日が私の誕生日だったのですが、どうしたわけか今までのことを思い返しているうちに、急に空しくなってきて、どうにもこうにも手がつけられなくなってしまいました。学校もやめようと思うまでに一日もかかりませんでした。誰にも相談せず、学校に置いてあった教科書、上靴など全部持ち帰って、退学届けに名前を書き、親に渡しました。
結局話し合って親と先生に丸め込まれるような形で退学の話しは取り消され、病院通いのために欠席ということにして二週間ほど休み、復学しました。でもそれ以来、ずっと自分との闘いで何があっても苦しみ、悩みました。そして、とうとう疲れきって、いつのまにか「どーでもいいよ」 「何とかなるんじゃない」が口癖になり、自分自身が冷えていっているのがわかるようになりました。
でも、このごろはちがうんです。とっても満ち足りているんです。「君の、南極の氷のような心を溶かしてみせるよ」と言ってくれる人がいるんです。はじめは、遊びのつもりでドライブの誘いにのりました。でも一日いっしょにいて、本人どうしもびっくりずるくらい強くひかれてしまって、どうしてもっと早く気づけなかったのだろうってくやしくなる位でした。